2024年2月6日「非常食を福祉につなぐ〜備食だからこそ美食〜シンポジウム」を北九州国際会議場にて開催しました!
震災の支援のため訪れた被災地で、災害時の食の大切さを痛感した理事長 原田。
その後立ち上げたフードバンクを運営するなかで、企業に備蓄された非常食が大量廃棄されている現状や、届けた先のご家庭でも「不味くて食べられない」と二次廃棄されているのを目の当たりにします。
この悪循環をなんとかしたい、、と長年胸にあった課題解決の第一歩として開催されたのが今回のシンポジウムです。
パネリストにお迎えしたのは、公益財団法人 キユーピーみらいたまご財団 事務局長の堀池氏、大東建託株式会社 事業戦略部 防災事業の浅野氏。
キユーピーさんからは災害食・食品開発の現場から、そして大東建託さんからは、防災知識と質の高い災害食を提供する企業の視点から、専門性の高い貴重なお話を聞かせていただきました。
質疑応答タイムでは、来場した企業さんから「今後社内の備蓄を再検討したい」「さらに防災意識を高めたい」との声もあがり、今後の課題解決への可能性を感じることができました。
会場では大東建託さんおススメの美味しい非常食約65種類を展示し、実物を見て商品を手に取ることで選択肢の広さを実感していただきました。
そして試食会。
実際に口にしていただき、備蓄食品選びの参考にしていただくため、様々な非常食を集めました。
王道のアルファ米は、おかゆ3種類(白がゆ、梅がゆ、青菜がゆ)、五目御飯、ケチャップライス、キノコご飯を食べ比べ。
キューピーさんの「やさしい献立」シリーズからは「おじや親子丼風」と「貝柱のマカロニグラタン」を提供していただき、おかずカップに一口づつ小分けにして試食していただきました。
杉田エースさんの「IZAMESHI(イザメシ)」シリーズは、「消費しながら備蓄すること」をコンセプトとした「食べる長期保存食」です。「煮込みハンバーグ」「まんぞく豚汁」「梅と生姜のサバ味噌煮」などタンパク質が豊富なおかず系の食品を7種類ご試食いただきました。
パン・アキモトさんのパンは、ほんのり甘くふわふわで缶を開ければすぐに食べれる優れものです。
どの食品も好評で、長期保存可能でありつつも、しっかり美味しい非常食を並べることができました。
(ちなみに…非常食といえば、つい米系をセレクトしがちなのですが、今回の試食会でおかず系の重要さにも気付かされました。by広報スタッフ)
「災害食」を「日常食」として届けるわたしたちフードバンクが、環境のため、そして子ども達のためにこれからできること。
難しい課題ですが、よりよい循環に変えていくことができるよう一歩一歩前進していきたいと思います。
ご来場いただいたみなさま、ありがとうございました。