新年あけましておめでとうございます。
2018年もご支援をよろしくお願いいたします。
今年はライフアゲインにとっても
子どもの未来を守るビジョンに向けて
第2ステージの幕開けとなる年です。
私は、長年、子育て支援と大人の自立支援をする中で、
人間社会が生んでいる社会課題の根っこは、さかのぼれば
最も小さな社会である家庭、特に幼少期の家庭がしっかりと
子どもに愛情を与えられない養育環境からきていると実感しています。経済的にも精神的にも不安定な養育環境です。
ですから、その入口として食料支援につなげるフードバンク事業をスタートさせました。そして5年経った今年は県内全域にその手が届くためのしくみをオール福岡県で創るプロジェクトを開始します。
出口は子どもの育成です。
私も里親をしていますが、現代は血のつながりに関係なく、親を支援しながら地域で大家族になり、一緒に子育てをする居場所が必要な時代が到来していると感じています。『子ども食堂』は『コミュニティー食堂』であり、まさに地域で子どもを育成するソーシャルファミリースペースです。
幼い子どもたちは、小学校区で生活の大部分をするのですから校区に1ヶ所はこのような居場所が必要だと思っています。
そして、その環境が誰でも参加できる当たり前の居場所になれば、困難を覚えているご家庭に必要な支援の手がのばせるようにもなると思います。そして、そのご家庭そのものがあたたかい居場所として回復され、子どもをしっかりと抱きしめてあげられる養育環境になることが私たちの夢です。
そのためには、政策・制度をつくる国、職場環境をつくる企業、生活環境をつくる地域が一体となり本気にならなければ実現しない夢だと思っています。
食料支援を含めた~支援は、多くの場合、根っこに届く根本治療でなく、対処療法だと感じています。
この国で生まれた子どもたちが、ひとりも漏れることなく、あふれるばかりの愛情をもらえ、自然に自立していける養育環境が整えられるよう、皆さん、一緒に、力を合わせましょう!
必ず力を合わせれば奇跡が起こると信じています。
フードバンク北九州ライフアゲイン
理事長 原田昌樹