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おもいやりぽけっと(BOX)プロジェクト


コロナ禍による厳しい社会状況の中、困難を抱える女性にとっては生活必需品でもある生理用品を購入することすら困難な状況にある方々が多く存在します。当団体の支援する子育て家庭の多数はひとり親であり、そのご家庭の中にも生理の貧困に悩んでいる子どもたちも多い状況です。

当団体として、このプロジェクトを実施し、困難を抱える女性の「生理の貧困問題」についても手を差し伸べ貧困の連鎖を断ち切ることを目指しています。

「おもいやりぽけっと(BOX)プロジェクト」というネーミングは、ただ思いやる気持ちだけではなく、行動をおこし、思いやる気持ちが目に見える形で、お互いの気持ちがつながり「助けてくれる人がいるから頑張ろう」「誰かの役になっているから頑張ろう」という支えられる側、支える側のエンパワメントにつながることを意図しています。

まずは、北九州市内で利用しやすいトイレが設置されている場所へ「おもいやりぽっけと(BOX)」設置を呼びかけます。そして、それと同時にこの企画に賛同してくださる北九州市内の企業を対象に生理用品の寄付についても参加を呼び掛けていきたいと思います。

また、このプロジェクトが周知されるにあたり、北九州市内の学校で実施されるようになることを期待します。
「助けてほしい」というひとたちと「誰かの役に立ちたい」という人たちのおもいがつながることで「思いやる気持ち」をお互いが感じられるようしたいと考えています。

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おもいやりポケットチラシ(PDF)ダウンロード

こちらからダウンロード

トイレにおもいやりぽけっと(BOX)を設置。
そこには生理用品が必要な人へ向けたメッセージと必要な人に届けたい人のメッセージを掲載し、ぽけっと(BOX)から自由に生理用品を受取り使用することができる。また、届けたいぽけっと(BOX)には未使用品の生理用品を寄贈することができる。

※必要な人が受け取るぽけっと(BOX)が空になったら設置拠点スタッフの協力をいただき届けたいぽけっと(BOX)から補充を行う。
どちらも空になる期間がでないようにあらかじめライフアゲインから未使用の生理用品をまとめて補充用として設置拠点へ配布する。

【生理の貧困問題】

背景
生理用品が十分に手に入らない、いわゆる「生理の貧困」について、厚生労働省が2022年2月に初めて調査したところ、10代と20代の女性の12%余りが、生理用品の購入や入手に苦労したことがあると答えました。

この中で、新型コロナの感染が拡大し始めた、おととし2月以降、生理用品の購入や入手に苦労したことがあるかを尋ねたところ、「よくある」「ときどきある」という回答が合わせて8.1%でした。

割合は、若い年代ほど高く▽18歳と19歳が合わせて12.9%▽20代では12.7%でした。
また、民間団体の調査でも、経済的な理由で生理用品を買うのに苦労したことがあると答えた人は20%。

金銭的理由で生理用品ではない物を使ったと答えた割合は27.1%、節約のため生理用品の交換頻度を減らした人は37%に上りました。
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毎日新聞記事より抜粋

生理用品を入手できない理由は、収入が少ない、自分のために使うお金がない、保護者の無理解などが上がっていますが、女性にとって生理用品は生活必需品であり欠くことのできないものです。

海外では生理用品は無料になっているところもありますが、日本では軽減税率の対象にもなっていません。

入手が困難でティッシュなどで代用し、健康状態、精神状態、日常生活に大きな支障をきたしている実態があり、「生理の貧困」として社会問題となっています。
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厚生労働省では、「生理の貧困」によって生活や健康面に大きな支障が生じていることが分かったため、生理用品を無償で提供している自治体やNPOなどもあるので、周知に力を入れていきたい、としています。北九州市では7カ所の子ども食堂での配布と、市立学校での無料配布のための予算を取り、配布は学校の判断となっているようです。
コロナ禍で貧困問題は拡大しています。生理の貧困は女性の問題としてだけでなく、人間の尊厳に関わる社会問題として、大きくクローズアップされています。