令和8年熊本地震における緊急支援活動

FBKライフアゲインお知らせ, 写真付き活動報告

この度の「令和8年熊本地震」により被災された皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。地震の発生から間もなく1か月が経とうとしていますが、10年前の地震から復興の歩みを続けてこられた熊本の皆さまのご苦労や、また今回の過酷な避難生活を想うと、私どもも決して他人事とは思えません。

ライフアゲインでは、隣県のフードバンクとして被災地支援を最優先事項と掲げ、全国のフードバンクや現地支援団体と連携しながら緊急支援活動を実施いたしました。現地に赴く中で見えてきた現場のリアルな状況と、3回にわたる物資搬送の取り組みをご報告いたします。

現地への物資搬送

7月31日:支援物資 第一便(熊本県宇城市・八代方面)

特定非営利活動法人YNF様からの要請を受け、早朝に第一便を出発いたしました。現場では地域全体で深刻な断水が続いており、飲料水の確保が最優先課題となっていました。
また、道路の段差が著しく大型車両での一括輸送が困難だったため、YNF様のご協力のもと軽車両に積み替え、各地域の必要世帯や在宅被災者、小規模拠点へ細やかに個別配送していただきました。
お届けした物資:飲料水、アルファ米等の非常食、ジュース、お菓子、紙おむつ、生理用品、消毒液、トイレットペーパー、簡易食器類など

8月5日:支援物資 第二便(益城町・熊本市南区方面)

第二便では熊本御船ICより益城町を経由し熊本市南区へ入りました。道中は数箇所の通行止めと激しい交通渋滞が発生しており、移動途中に目にしたイオンモール熊本前などの被害の大きさに言葉を失う思いでした。
行政や大企業による大型の物資供給が進みつつある一方で、拠点から「実際に支援を必要としている個人や現場」へ届けるための「マンパワー不足」が大きな課題として見えてきました。
お届けした物資:トイレットペーパー、ハンドジェル、子ども用おむつ、歯磨き粉、紙コップ、ブルーシートなど

8月8日:支援物資 第三便(熊本県宇城市)

第三便でお伺いした際には、電気の復旧や店舗の営業再開など街のインフラは回復しつつありました。しかし、支援物資を分配・配送する人手不足は解消されておらず、支援が行き届かない孤立地域や小規模施設が残されている状況でした。
お届けした物資:フードバンクでお預かりしている飲料水・食料品等に加え、株式会社ニューイングベーカリー九州様よりお預かりしたフランソアのパン518個(養護施設等へ分配)、シャボン玉石けん株式会社様よりお預かりした手洗いせっけん、全身ケアソープなど

あわせて、地震の影響で被災地で届けられなくなった食品をエフコープをとおしてお引き受けし、連携する子ども食堂や福祉施設へ無償提供する「フードロス削減・有効活用」の取り組みも並行して実施しました。

支援を通じて見えた課題と今後の展望

今回の緊急支援を通じて、公的支援の枠組みから漏れがちな「在宅被災者」や「孤立地域の小規模避難所」へピンポイントで届ける民間支援の重要性を改めて実感いたしました。

同時に、支援を行う側としての大きな学びや課題もありました。支援物資のお届けに際し、こちらの思いだけで進めるのではなく、「本当に現地が求めているタイミングやニーズに沿っているか」を事前確認・検証徹底することの大切さを痛感いたしました。現地の負担を減らし、より適切な支援を行うためには、担当窓口の一本化と計画的な体制構築が不可欠です。

単体のフードバンクでできることには限りがあります。今後は「全国フードバンク推進協議会」との広域連携はもちろんのこと、支援側である近隣県・エリア内のフードバンク同士の協力体制を深め、物資・人手・情報のあらゆる面でより手厚く柔軟な支援を届けられる組織づくりを進めてまいります。

酷暑が続く中、被災地で地道に物資を一人ひとりの手元まで届けてくださった現地スタッフやボランティアの皆さま、そして迅速にご協力・ご寄贈いただいた企業の皆さまに心より感謝申し上げます。被災された方々が一日も早く穏やかな日常を取り戻せるよう、今後も力を尽くしてまいります。

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