今日は、門司ヶ関学園にフードバンクの紹介とあいさつに伺いました。
園長先生は熱心に聞いてくださいました。
お話を自分自身でしながら、「私は何のためにこの事業を始めたのか」
という問いにいつも自問自答され、心が熱く燃えてきます。
この事業は、すべての人がかけがえのないいのちを持っているという
ことを食品のいのちが粗末にされている現状を通して訴えていく市民運動です。
こんな話を以前聞きました。盲目の父母を持つ子どもが父に嘆きました。
「僕はなぜ目が見えないの!友達からバカにされるからイヤだ!」
その父は子どもに言いました。
「茶碗はごはんが盛れたらいいやろ。欠けていても茶碗の役目は立派にやっとる。
おまえも目が見えなくても、人として立派に成長すればいいんや。気にするな!」
いろいろな環境の中で傷つき、結果として社会になじめない人々が確かにいます。
しかし、決して粗末にされていいいのちではありません。
みんな、かけがえのないいのちをもって生まれ、生きがいを持つ権利を与えられています。
廃棄されていく食品のいのちをレスキューしながら、あたたかい社会の実現に貢献できればと願っています。
フードバンク北九州ライフアゲイン 原田昌樹