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設立の趣旨

私たちの社会は、戦後の混沌とした状況を克服し、経済大国と言われるまでに成長しました。そして先進国の仲間入りを果たし、物があふれる豊かな国となりました。しかし現実は、競争社会の中で脱落していく者を多く抱えてしまい、わが国では年間3万人を越える方々が自死し、格差が広がる社会の中で野宿1歩手前のワーキングプアが急増、毎年50人から100人ほどが餓死しています。この国の将来を担う子どもたちにおいては、相対的貧困率は09年時点で17歳以下の子どもの約16%、320万人以上が貧困状態にあります。離婚率の上昇により、ひとり親世帯が増加し、ひとり親世帯の子どもに限ると貧困率は5割を超え、先進国でも最悪の水準なのです。

 

一方、そのような状況の中で日本の食品ロスは年間900万トン、3食に1食は残されたり廃棄されているのです。ここで私たちは、まだ使える食品を廃棄する社会構造が、まだ十分に世の中に貢献できる社会的弱者を切り捨ててしまう社会状況を映し出しているように思えてなりません。食品は私たちのいのちを支える大切なものです。この食品を粗末にしてしまう社会に私たち人間のいのちを大切にする風潮は生まれてこないと考えています。また現在我が国は、環境と経済が両立する循環型社会の構築において、3R政策に力を入れていますが、その中でフードバンクは大量の食品廃棄物の『発生抑制』(リデュース)に大きく貢献できる事業とも考えています。

 

このような中、私たちはフードバンク事業を通して食品ロスの削減に貢献し、国民ひとり一人が食べ物を大切にし、人のいのちや価値を大切にする社会を築いていきたいのです。
フードバンク北九州ライフアゲインの目的は、品質も十分でありながら廃棄されている食品を、企業や農家あるいは個人から提供してもらい、必要としている福祉施設や個人に届けることで、食べ物を大切にする意識の醸成を図るとともに、食を通じて人と人とが結び会う循環型社会の仕組みを構築し、上記にのべた格差社会の中、貧困と孤立によって、食べられない、働けない、教育が受けられない人々をひとりも生み出さない、誰もが尊厳をもって「その人らしい」生活を営むことが出来る、明るく健康な地域社会の実現に貢献することです。
提供していただいた食品の受け取り先は、一つ目は社会的に弱い立場にある人々を支援する団体(児童養護施設・障がい者施設・老人介護施設・女性シェルター・ホームレス支援団体・依存症更生施設・里親家庭・ファミリーホームなど)です。二つ目は生活保護受給者、あるいは置かれた環境ゆえに生活保護の受給に踏み込めず生活が困窮している方々、ひとり親世帯や老人介護世帯、また外国人移住者で援助者が見つからないまま孤立されている方々等です。これら個人の支援は個人情報をしっかりと把握している行政や信頼できる団体あるいは個人をとおして食品を届けます。

 

また、食品を提供していただく企業などに対しても、廃棄コストの節約や、廃棄されるはずであった食品が「社会の役に立っている」と実感できることによる従業員のモチベーションアップなどで貢献できると考えています。更に、フードバンクを通して様々な福祉施設や生活困窮者に配給されることで、お互いが協働して地域貢献できると信じています。

 

この活動は今求められている社会的使命を実現するために、貧困とどう向き合うのか、『もったいない』をいかに減らしていくのか。突き詰めれば『私たちはどのような社会に住みたいのか』という国民ひとり一人に問いかける市民運動としての公的使命を担っていると私たちは考えています。

 

以上の趣旨により、フードバンク事業が市民の信頼を得て、市民によって育てられ、託された社会的使命を達成していくためには、民間非営利組織であるNPOが最もふさわしく、かつ、関わる企業との契約において、法人格を取得することは必須です。よって、私たちはNPO法人の申請をし、現代社会の抱えている根源的な問題に取り組んでまいります。

 

 

特定非営利活動法人 フードバンク北九州ライフアゲイン
設立代表者 原田 昌樹


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